高知colorのブログ

ブランディングの正体と本質と

ブランディングの正体と本質と

最近、ビジネス界隈だけでなく個人の活動においても「ブランド」「ブランディング」という言葉が多様されていますが、
今回はその「ブランド」とは何かについて、掘り下げてみたいと思います。

「ブランド」という言葉聞いて何を思いつくでしょうか?
ルイヴィトンやエルメス、シャネルなどの高級ブランドを思いつく方が大半ではないかと思います。

そもそもブランドとは、商品や家畜に対して押す、所有者や販売元を示すための「焼印をつける」という意味の「burnedバーンド」から由来するといわれています。

この焼印は、歴史が進むごとに他の品物や偽造品とは違う、自分たちが本物であることを示すために押されてきた印章へと使われるようになり、それがやがてブランドとして進化することとなるのです。

はじまりはとあるひとつの石鹸から

P&G_Ivory 世界ではじめてブランドという価値観を世に示したのは、世界有数のブランドマーケティング企業として知られる“P&G”だといわれています。

話は19世紀後半にまでさかのぼります。
この当時はまだ水道や浄水の技術が発達しておらず、風呂や洗濯には濁った川の水を汲んで使用していたようです。

濁った水を使った浴槽の底に石鹸がどぼんと沈んでしまうと、当然のことながら拾うのにも一苦労・・・🛀💦

そこに目をつけたのが、P&Gの創業者の息子のハーレイ👨
彼は水に浮く、純度の高い石鹸を見事ヒットするのですがそこにブランディングのカギとなる要素がいくつも散りばめられていたのです。

石鹸の主成分は脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウム。
どちらも読んで字のごとく「脂肪酸」とありますから、主成分は油。

油は水より比重が軽い物質で水に浮く性質を持っているのですが、通常の石鹸はそれ以外にも、形状を維持するため、洗浄力を強くするため、香り付けをするためなどに添加物が含まれているため水には浮くことができません。

しかし、この石鹸は純石鹸に近い純度99.44%もの高比率でできた製品💡✨
高い純度を誇るその石鹸は、絹のように美しく落ち着いたその白さから象牙を意味するIvoryアイボリーと名付けられました。

前述したように、この純石鹸に近い比率のため、この『Ivoryアイボリー』は水に浮くのです。

この「水に浮く」という特徴がまず他の石鹸と差別された要素のひとつ💡✨

そしてもうひとつ、この製品がブランディングに成功する要因がパッケージにあるのです。

この時代の石鹸はそれぞれに商品名などもなく、大きなかたまりで店に卸され、
店主が切り分けて量り売りするのが一般的で、茶色い紙に無造作に包んで売られていたのです。

ハーレイは、自分たちの商品Ivoryアイボリーを包む包装紙にその名を大きく印刷。
そして手のひらに収まるサイズに小分けにし、ひとつずつ包んで販売することで、ただの消耗品として名もなく売られる石鹸との差別化を図ったのです。

これが今では当たり前となっている商品のブランディングの先駆けとなったというわけです💡

熾烈な差別化の応酬の先に見る本当のブランドとは

商品にパッケージングされるという行為がまだ物珍しかった19世紀。
差別化という言葉も、ブランディングという言葉もおそらく台頭していなかっただろうこの時代とは違い、今ではブランディング戦略はどの企業でも盛んに行われていて、同じようなことをしても効果がでなくなっています。

そして企業や商品だけでなく、セルフブランディングと呼ばれるブランド戦略が個人にまで問われるようになった今の時代、小手先だけの技術だけでは、もはや限りなく悪手に近い方法論になりつつあり、企業や商品個人問わず、より本質的なものが問われ、求められているような気がしてなりません。

そしてきっと、それは他者から得られる信頼であり「本当のブランド」なのではないかと感じ始めています💡✨

そのためにも、わたしたち高知colorも、応援してくださる企業様、イベントに参加してくださる方々からの信頼を得られるような活動を行い、高知colorというブランドを確固たるものにしたいきたいと強く思っております😄